横型サムネイルは 16:9、最低 1280×720 ピクセル(現在のヘルプセンターでは最大 3840×2160 まで推奨)で、JPG か PNG で書き出します。スマホからもアップロードできるよう 2 MB 未満に収めましょう(PC からの上限は 50 MB)。縦型ショートのカバーは 9:16 で 1080×1920 以上。最後に 168×94 ピクセルでデザインを確認し、再生時間バッジがある右下には文字も顔も置かないでください。
公式の数値を1つの表で
プラットフォームのヘルプページは1〜2年ごとに更新されるので、まず一次情報を確認しましょう。現在のカスタムサムネイルのヘルプページは、埋め込みプレーヤーのプレビュー画像にも使われるため、画像を「できるだけ大きく」するよう勧めています。最小は横型動画で幅640ピクセル、縦型ショートで高さ640ピクセルです。
アップロード失敗の最大の原因はファイルサイズの制限です。これはアップロードする端末によって異なり、スマホからの動画サムネイルは 2 MB まで、PC からはずっと大きなファイルも受け付けます。多くのクリエイターがスマホで仕上げて投稿するため、2 MB は今でも毎回の書き出しで最も安全な目標です。
“動画のサムネイルの推奨解像度は 3840 x 2160 ピクセル、ショートは 2160 x 3840 ピクセルです。最小幅は動画で 640 ピクセル、ショートの最小の高さは 640 ピクセルです。”
Add custom thumbnails — video platform help center · 引用は英語原文からの翻訳
| 項目 | 横型動画 | 縦型ショート |
|---|---|---|
| アスペクト比 | 16:9 | 9:16 |
| 推奨 | 3840×2160(1280×720 が従来の最低ライン) | 2160×3840(1080×1920 で十分) |
| 最小 | 幅 640 px | 高さ 640 px |
| 形式 | JPG または PNG | JPG または PNG |
| スマホからの上限 | 2 MB | 2 MB |
| PC からの上限 | 50 MB | 50 MB |
なぜ今も 1280×720 が実用的な基準なのか
長年の公式推奨は 1280×720 ピクセルで、今でも最も実用的なマスターサイズです。デスクトップのフィードを埋めるのに十分な細部があり、一般的な表示サイズにきれいに縮小でき、このサイズの写真系 JPEG はたいてい 150〜450 KB と、どの制限よりもはるかに小さく収まります。
同じ画像を埋め込みプレーヤーやテレビの大きなプレビューにも使う場合は、1920×1080 や 3840×2160 で書き出す意味があります。代償はファイルサイズです。品質85の 4K JPEG は 1.5〜4 MB になることが多く、圧縮しなければスマホの 2 MB 制限を超えます。4K で書き出すなら、スマホからのアップロード用に 1280×720 か 1920×1080 のコピーも用意しておきましょう。
| 書き出しサイズ | 画素数 | 一般的な JPEG(q85) | 一般的な PNG | 2 MB 未満にできる? |
|---|---|---|---|---|
| 1280×720 | 0.92 MP | 150–450 KB | 0.8–2.5 MB | JPEG は可、PNG は多くの場合不可 |
| 1920×1080 | 2.07 MP | 300–900 KB | 2–5 MB | JPEG は可 |
| 3840×2160 | 8.29 MP | 1.5–4 MB | 8–20 MB | 圧縮が必要 |
PNG の列は意外に感じるかもしれません。PNG は可逆圧縮で、グラデーションや顔を含む写真系サムネイルではほとんど縮みません。PNG は大きな単色面のあるフラットな図だけに使い、それ以外は JPEG にするか WebP を JPEG に変換しましょう。
サムネイルが実際に表示されるサイズ
1280×720 のままサムネイルを見る人はほとんどいません。レスポンシブなレイアウトが、グリッド、スマホ画面、プレーヤー横の細い列に合わせて縮小します。下の表は ThumbProof がプレビューする表示サイズです。公式値ではなく一般的なレイアウトの近似で、画面幅によって数ピクセル変わりますが、判読性の判断には十分です。
| 表示場所 | おおよその表示サイズ | 1280×720 マスターに対する割合 | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| デスクトップの大グリッド | 360×202 | 幅の 28% | タイトル文字と顔がはっきり |
| モバイルの全幅フィード | 約 360×202(CSS px) | 28% | 画面いっぱい、細部が効く |
| 検索結果のリスト | 320×180 / 246×138 | 19–25% | 横のテキストと競合 |
| おすすめ/サイドバー | 168×94 | 13% | 最も厳しい:被写体1つ、文字少なめ |
| 再生リスト/小さなリスト | 120×68 | 9% | 形と色だけが残る |
168×94 では、1280×720 のマスターは元の画素の約 2% しか残りません。キャンバス上で高さ40ピクセルの文字は約5ピクセルになり、まったく読めません。そのため、720ピクセルの高さのキャンバスでは、最も小さな重要な文字を 90〜110 ピクセル以上にするのが目安です。
すべてのチェックに合格するサムネイルの書き出し方
- 01
キャンバスを用意
1280×720 か 1920×1080 の 16:9 ドキュメントを作成(縦型カバーは 1080×1920)。カラースペースは sRGB。
- 02
セーフゾーンを示す
幅と高さの 78% の位置にガイドを置き、50 ピクセルの余白を取ります。文字と顔を角に入れないこと。
- 03
168×94 を前提にデザイン
エディタを約 13% に縮小し、被写体と主な文字がまだはっきりしているか確認します。
- 04
JPEG q85 で書き出し
sRGB、メタデータなし。ファイルサイズを確認し、2 MB 未満、できれば 1 MB 未満を目指します。
- 05
必要ならリサイズ・圧縮
大きすぎるファイルはリサイザーの 1280×720 プリセットで「2 MB 未満に保つ」をオンにして処理します。
- 06
フィードでプレビュー
アップロード前に、書き出した画像をフィードプレビューとセーフゾーンチェッカーで確認します。
セーフゾーン:画面のどこが隠れるか
プラットフォームのインターフェースは画像の上に重なります。横型動画では再生時間バッジが右下に表示され、途中まで見た動画には下端に赤い進行バーも出ます。デスクトップのフィードではマウスを載せると右上に小さなアイコンが現れ、少し経つとプレビューが自動再生されてサムネイルが完全に置き換わるレイアウトもあります。
ThumbProof は幅の右側 22% と高さの下側 22% をバッジのゾーンとして扱います。この四角形には文字、顔、ロゴを置かないでください。下端 5% は進行バーがあるため重要なものを置かず、レイアウトによっては縁が切れたり角が丸くなったりするので、四辺に約 4% の余白も取りましょう。
| ゾーン | 隠すもの | 1280×720 キャンバス上 | ルール |
|---|---|---|---|
| 右下 | 再生時間バッジ | x > 1000、y > 560 | 文字、顔、ロゴを置かない |
| 下端の帯 | 進行バー | y > 684 | 重要な要素を置かない |
| 右上 | ホバーアイコン | x > 1150、y < 120 | 細かい要素を避ける |
| 外周 | 角丸、切り抜き | 各辺 約50 px | 文字は内側に |
縦型カバーと 4:5 への置き換え
縦型カバーには独自の切り抜きルールがあります。全画面プレーヤーは 9:16 の全体を表示しますが、下3分の1はキャプション、チャンネル名、音源ラベルで覆われ、右側には高評価、コメント、共有のボタンが並びます。プロフィールや棚のグリッドは、通常中央から 4:5 や 1:1 に切り抜きます。
ヘルプセンターには見落とされがちな注意点があります。縦型動画に 16:9 のカスタムサムネイルを設定すると、一部のホームや登録チャンネルのページでは自動生成された 4:5 のフレームに置き換えられることがあります。縦型動画には本物の 9:16 カバーを用意し、被写体を高さの中央 60% に収めましょう。
“16:9 のカスタム サムネイルを使用している縦型動画では、ホーム、探索、登録チャンネルのページで、自動生成された 4:5 のサムネイルに置き換えられます。”
Add custom thumbnails — video platform help center · 引用は英語原文からの翻訳
効果のある形式、色、圧縮の設定
sRGB で書き出してください。Display P3 などの広色域プロファイルは、ブラウザやアプリでの変換後にくすんだり彩度が過剰になったりすることがあります。不要な埋め込みメタデータを削れば数 KB 節約でき、CMYK ファイルは絶対に使わないでください。
JPEG の品質は 80〜90 が最適です。75 を下回ると、文字の縁や顔の周り、つまり視聴者が見る部分にブロック状の圧縮ノイズが出ます。色差サブサンプリング(4:2:0)は細い赤や青の文字をにじませるので、彩度が高く細い文字なら 4:4:4 で書き出すか線を太くします。2 MB を超えたら、解像度より先に品質を下げ、横型サムネイルは 1280×720 未満にしないでください。
実例:6.8 MB の書き出しを直す
あるクリエイターがデザインソフトから 3840×2160 の PNG をそのまま書き出し、6.8 MB になってスマホからのアップロードに失敗しました。監査では右下にも警告が出ました。「FINAL」という語がちょうど再生時間バッジの位置にあったためです。
修正は3ステップです。まず品質85の JPEG に変換し、4K ファイルは約 2.6 MB に。スマホにはまだ大きすぎます。次に 1920×1080 にリサイズして約 780 KB、フィードサイズでは劣化はまったく見えません。最後に「FINAL」を約180ピクセル左上へ移動。バッジゾーンの表示が緑になり、どの端末からでもアップロードできました。
| 段階 | サイズ | 形式 | ファイル | バッジゾーン |
|---|---|---|---|---|
| 元画像 | 3840×2160 | PNG | 6.8 MB | 混雑 |
| 変換 | 3840×2160 | JPEG q85 | 2.6 MB | 混雑 |
| 縮小 | 1920×1080 | JPEG q85 | 0.78 MB | 混雑 |
| 文字を移動 | 1920×1080 | JPEG q85 | 0.79 MB | クリア |
サムネイルサイズのよくある間違い
写真を PNG で書き出す
写真の可逆 PNG は巨大になります。顔、グラデーション、質感のある画像は JPEG に。
比率が違う
4:3 や 1:1 の画像には黒帯が付くか切り抜かれます。正確な 16:9 か 9:16 で書き出しましょう。
再生時間バッジの下の文字
ほぼすべての画面で右下は隠れます。重要な文字は左上へ。
原寸だけで確認
1280×720 で美しいデザインも 168×94 では潰れることがあります。必ず最小サイズを確認。
小さな画像の拡大
640 ピクセルのスクショを 1280 に拡大しても細部は増えず、ぼやけるだけです。鮮明な素材から始めましょう。
スマホの制限を忘れる
PC なら 50 MB まで可能でも、スマホから投稿する日には 2 MB 制限に引っかかります。
